書道を始めると遅かれ早かれ出会う「蘭亭序」
王羲之が会稽山の麓にある蘭亭に41名を集めて身を清め穢れを取り除いた後に、「曲水の宴」という詩会を開き詩集を作りました。その詩集の序文の草稿が「蘭亭序」です。
「蘭亭序」についてはたくさんお話したいことがありますが、
行書の名品であるということ。
王羲之が書いたものは太宗皇帝のお墓に太宗皇帝の命令で一緒に葬られていて私たちが今見ているのはすべて複製であるということ。
今もなお多くの書を楽しむ方々が手習いをしているということ。
本物を想像するために、たくさんの王羲之のルーツをなぞってみるわけです。
初めて蘭亭序に出会った時、これくらいなら書けるでしょ、
なんて今はとても恥ずかしくて言えないようなことを平気で思っていました(笑)
それくらい何も知らないお馬鹿さんです。
今は少しでも手に入れたいとせっせと書いては反省する日々です。
初めはみな何も知らなくて。
知らないからできることもたくさんあって。
少しわかってくるともっと知りたくて。
もっともっとと欲がでて。
それが楽しいのです。
蘭亭序は難しい古典の一つです。
美しい行書のなかなか深い文章です。
上手に書けなくても構いません。
近づきたいな、と思いながらゆっくり丁寧に臨書してみてください。
3回書いたらささやかなご褒美を準備してます。
なかなか作品展ができる状況ではありませんが、
作品が集まりましたら発表の場も考えたいと思います。
たくさんの作品が集まりまることを楽しみにしています。