墨をすって書くと時々とてもにじむことがあります。
にじむんですけど、と困った顔をする方もよくいらっしゃいます。
そもそもにじむ紙というものもあります。
にじむからこそ出せる表情もありますから、
にじみがすべて悪ではありません。
例えば全くにじまないのは洋紙です。
コピー用紙などに墨で書いても全くにじみません。
仮名用の紙もほとんどにじみません。
紙の上に加工をほどこすからです。
用途によって、
作品によって紙を選ぶと気持ちよく書けます。
山や木を描くときにはにじむ紙を使うと影や質感を表現しやすいでしょう。
仏さまや観音様を描くときにはにじまない紙で細かく描き上げると言った風です。
いろいろな紙を使ってみてその風合いを楽しんでください。
書くことの幅が広がっていきます。