最近漢字の本や書道関連の本は読んでも、
小説や物語を読んでないなと思い一冊買ってみた。
本屋さんで何にしようかと物色していると
作者の小野寺史宜さんの手書き文字で
「この本が
あなたの味方に
なりますように。」
とあった。
ちょっと癖のある書きぶりに、体温を感じてこの本に決めた。
味方になってくれそうにも感じた。
何を期待しているのか(笑)
手書きの文字は伝わる情報に温度や香りが加わるなとよく思う。
今回は引き出しを開けた時のようなにおいがした。
整った文字だけが素晴らしいわけではないと思う。
活字ばかりの中に手書きの文字はそれだけで何か感じるからいい作戦だと思う。
その作戦に引っかかって行った。
この本はどうもすでに人気の作品らしい。
全く知らなかった。
本当に偏った読書だと少し反省。
久しぶりに「かぎかっこ」のたくさんある文章を楽しみます。
小野寺史宜『ひと』